全体的にみずいろ、ラムネに近い雰囲気だった気がする、シナリオも焼き増しに近いモノを若干感じたw
みずいろを出した当時と違ってパソゲ業界も大きくなったから今の時代においては平凡なメーカーなんだろうけど、
それでも雰囲気はやっぱ好きだわプレイ時間は18時間程度 割と短かった印象
メインヒロインには力を入れていてねこねこらしさ全開で優しいストーリーだった
今回はねこねこソフトの持つ世界観の一歩奥に踏み込んだかな~って感じ、あくまで一歩
毎度のことだけど他のヒロインの個別シナリオに関しては不思議な事なんてない普通の青春物語だから
キャラによるシナリオのデキの差は大きかった、個人的な好みで言うと…
深雪>翠子>樹奈≧ちとせ>あきらみずいろ、ラムネは微妙と思えるシナリオでも舞台を使って上手くノスタルジックな雰囲気が出せてたから、ありふれた青春の良さが光っていたのだが…今回は雪の降る町「六花の住む町」というのを生かしてたのは2キャラだけで、残り3キャラは雪とか関係ない常夏の島で恋愛における重大イベントを済ませてしまうというのはどうなんだろうと思った
そして、その3キャラのシナリオはヒロイン視点がメインになりすぎて少女漫画チックだったので自己嫌悪等の心情描写が若干クドかったし、主人公の頑張りが見えない部分が多くて良さがあまり出なかったのも大きいかなと
なので個人的に好きなのは深雪、翠子シナリオだったかな~ヒロイン視点も重要な部分と後半だけでドラマチックに見せられてたと思う、こういう普通の青春モノだからこそやっぱ主人公視点じゃないとのめり込みづらいなと、ギャルゲの主人公はヒロインの問題を解決してナンボでしょうw
「ボタンの掛け違い」をしなかったから、したからという違いを見せたのもこの二つのシナリオだったし
以下、個別感想(一応、プレイ順)【深雪】主人公の誓いが「六花さん」として世界を越えたのか、「六花さん」が届けてくれたのか―
片岡ともさん、ねこねこ作品の世界観や雰囲気を作ってるのはやっぱこの人だよな~
ねこねこのメインヒロインって事でシナリオがずば抜けていた、過去編も深雪メインに他キャラ付け足しって感じの構成だから全編通しての重みが違う
ポジション的にも幼馴染で義妹はおいしすぎだが、ポンコツ成分がかなり低めで単に身体が鈍いレベル
なんで、歴代ポンコツと肩を並べるのは無理なのが残念、これをポンコツヒロインと認めるわけにはいかないw
これでポンコツ(CV:後藤邑子)だったら、ねこねこ完全復活と言ってもいいくらいなだけに勿体ないぜ…
後藤違いでも、まぁコレはコレで嫌いじゃないけどさw
ボタンを掛け違えなかった未来と、掛け違えてもやり直せる世界ねこねこメインヒロインに相応しいちょっと不思議な物語「もし掛け違えていたら」という不安を全て包み込む優しい話だった、ifだけど繋がっているっていうのが、
ねこねこの世界観の一歩先に進んだ感じで良かったわ
過去編で既にイイ話だったし、そのまま変わらない二人だけど、互いに成長していくとこも良かった
エッチシーンすら二人の成長していく過程だったしな、まぁ起つもんは起ったが(ぉぃ
ただ二人で楽しめる事が増えただけ、それだけのこと、二人で苦労することが増えても、それだけのこと
で済ませられる関係がイイね、最後までひたすらニヤニヤ、微笑ましい二人だった
Wハッピーエンドはなかなかドラマチックで、それでいてロマンチックで少し気に入っている。
【樹奈】ぺろぺろしますからぁ~という「ツンペロ」にに期待してたのに、ぺろぺろしたの翠子√だけだったよねたぶんw
樹奈も他√で光りすぎてしまったからメインの話では普通の恋する乙女になってしまってインパクトがなかったな、
ねこねこではよくあることだがw友情と愛情の間で一人相撲ってのもよくあるネタだし、物語の運び方も読めすぎた、過去作でビンタして泣きながら抱き合うって何回かやってるよね?それでも面白さを出そうとしてたのは、視点が樹奈メインで駆け引きしつつも抑えきれずに境界を越えちゃうところか、ヒロイン視点だとツンデレの破壊力が格段に増すわw
深雪との絡みがもう少し欲しかったけど、それでもお互い分かっているところが親友ってところかね
【あきら】夏野こおりの無口系妹キャラが可愛い、それだけのシナリオじゃねーかwこれは流石にやっつけすぎないか?妹と普通に恋愛して何事もなく終わったんだが…
つか妹である必要が全くなかった…実妹との恋愛の背徳感もなければ、それを気にする迷いも一才なかったし
未熟な妹はいいとして主人公の思考が理解できなかった、その上あとで義妹には報告しないとってポジティブすぎ、恋は盲目すぎるだろw
まぁ、
あきらが可愛いかったからOKって事で、軽いノリだったな
兄との距離を縮めるのに一生懸命な姿は微笑ましくて可愛かったけど、その分嫉妬が減ってしまったのが勿体なかった気も。あきらが一番輝いてたのは、ちとせ√だと思うわ、あのくらいの嫉妬全開な感じでやってほしかった
【ちとせ】テレテレぽっぽーちとせによる主人公攻略ゲーだけど、恋愛よりも三つ子の成長物語に重点が置かれていたな
ちとせ視点だからこそ三つ子の持つ強さと弱さや違いがよく見えたのが面白かった
ちとせの弱さを受け入れ、強くあろうとする姉と妹もその行為自体が実は彼女達の弱さであって、
ちとせが強くなることによって3人一緒に成長できたのは良い話だった
足踏みをするんじゃなく時には手を引き、時には背中を押してやるのが家族であり友達ってことでしょう、主人公が地味だったがナチュラルなカッコよさも悪くなかった、最後は熱くキメてくれたしな!
話としては一番ありきたりだけど普通に良い話だと思えたし、いいのかなw今までのねこねこ作品ならこのくらいのシナリオでも他√で性格が変わってはっちゃけてくれれば補正かかるんだが
どうも今作はどの√においても各キャラにそこまで大きな変化がないんで、ギャップによる加点がないのが痛いとこ
【翠子】色々な意味でどうしてこうなったwww童話好きで無垢な少女がどうしてこんなにエロく成長してしまったんだ…最高じゃねーか!!
キャラとしては一番好きかも、エロいお姉さんにセクハラされたい!と思っていたら、ライターがあとがきで言っていたぜ、まんまとハマったわw
シナリオもこの√はコメディ色がかなり強めで他とは雰囲気が違ったな~この√だけ高杉が異様に面白いw
他ヒロインと比べて翠子のキャラのぶっ飛び具合もあってか、あまりねこねこっぽくなかったが
最終的にはねこねこらしい終わり方で閉めたギャップが良かったかな
どうせ離れるから仲良くならないという主人公を変えたヒロインであり、同じことをヒロインにやり返す流れもベタだけとよく出来ていた
「六花」の言い伝えの意味が深雪√みたいな幻想的なモノじゃなく、リアルに使われたオチも綺麗だったし
「ボタンを掛け違えた」からある未来深雪√は一つの掛け違いだけどこの√は飛び飛びにいくつかの掛け違いがあって、そんな中で直さない部分があってもいい、という点が違いだったかなと
「ボタンを掛け違えても幸せになれる」っていう温かい世界観を深雪√と対に近い翠子√で完成させた感じかね
全キャラ深雪シナリオ並のクオリティでやれば名作になれそうなのに…まぁ、みずいろの頃から言われてる事だがw
名作になれそうなポテンシャルを秘めてるのになりきれない、そんな毎度のねこねこソフトって感じだけど
毎度ながら雰囲気は好きだった、キャラはコメディ色が強めだったけどクセを付けすぎずイイ按配
心温まる、どこまでも優しい青春物語新しい刺激はないしズバ抜けた良さもない、でも安心できるねこねこソフトは今後もそうあって欲しいなと思える作品でした。