(GUILTY CROWN LOST XMAS)

ギルティクラウン ロストクリスマス 完全生産限定版
ニトロプラス (2012-07-26)
売り上げランキング: 331

プレイ時間:2時間半


以下、感想(ネタバレあり)

さすがのニトロクオリティで戦闘シーンの迫力は抜群、ギルクラ本編以上に中二バトル全開で熱い
ギルクラ本編とは真逆で策略云々なんかなしの力によるゴリ押しだが、異能の力の圧倒的パワーに驚愕する敵の姿がこれでもかってくらい見れたから中二心くすぐられまくってワクワクしてしまった、やっぱバトルモノはこうでなくちゃなw

エンドレイブ初戦で集と同じ構図で見せるカットは思わずニヤリw

GC-LostXmas-01.jpg

下敷きにするってほどではないが「クリスマスキャロル」からとった名前、天使やらキリスト関連アイテムに絡めたヴォイド、その他色々と随所にクリスマス関連作品のワードを使ってて設定の作り方はいつものニトロって感じ
しかし、そんなヴォイドが実は…ってのがね、クリスマスに生まれるというのも…赤ん坊ヴォイドが色々な意味でキツかった


内容はロストクリスマスが起きた経緯というよりは、その裏での一つの物語

ヴォイドゲノム完成に至る話って感じでヴォイドについての掘り下げは結構あった
本編の過去編を見た時に宇宙から飛来したウイルスとかニトロに合いそうな設定と期待していたけど
ダアトの使者であるユウやウイルスについての謎等の掘り下げがなかったのが残念

しかしテーマとしては淘汰と進化をキッチリ押さえてて、ちゃんとギルクラしてたと思う
ギルクラ本編では社会の中での優れた人種を選別したり、コミュニティ内でのドラマをメインにしてたけど
ロスクリはもっと単純な生物の進化、淘汰に抗う生存本能からヒトへと進化した流れを見せてた印象

化け物(実験体)達によるそれぞれの抗い方の先にある結末は人間以上に人間らしい感情だったなと、メインの敵の死が何とも言えない悲しさ…集さんみたいに人の弱さを多く見せるのではなく、とにかく人の持つ可能性と強さを前面に押し出してるのが良かった
主人公の過去は掘り下げず、がむしゃらに「生きる」「殺す」選択をしていくのが集とは真逆で見てて不快に感じるとこが一切なかったw

未完成だったヴォイドゲノムにスクルージが得たヒトの心が加わって完成に至ったのかね~?
空白の逃亡期間が勿体なすぎる、OVAで多少補完してるけどここ使ってもっとドラマを見せれただろうに…
スクルージとキャロルの関係を深める話はもっとあった方がラストの重みは増したと思うんだがな

GC-LostXmas-00.jpg

その他ももっとやれただろうに…まぁこの空白期間埋めると嘘界編になりそうで本編と被るからカットしたのかね?w
本編キャラとの絡みが少ないのは仕方ないにしても涯に影響を与えるシーンがアッサリしすぎなのが何か微妙だった気はする

ラストのCGからして、集が受けついた第3のヴォイドゲノムはスクルージから切り離された腕ってことなのか?
未完成だっただけに何とも言い難いが、まぁスクルージの償いの意思が受け継がれたってだけでもイイ感じに本編に繋げたラストではあったかな。でも、個人的にはTRUEよりもNOMALエンドの方がニトロらしくて好きだったりする

その他だと旧型エンドレイブの無骨さとか、世界観を構成する技術的な部分とか見てて面白かった


評価、☆☆☆+

ギルクラ本編で残った謎を綺麗に回収してくれると期待してたらそんなことはなかったぜ!

短さ、詰め込み具合も含めて外伝を映画1本で見たような感覚だった、その分テンポは良かったと思う

でも外伝としてはそれなりに面白かった、作品のポテンシャルは感じただけにあまりに短すぎたのが残念でならない

ギルクラの人気次第ではアニメ化、映画化辺りできそうな内容だがどうなんだろ、売り上げ的に言うと厳しいのかな…



















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