マグダラで眠れ (電撃文庫)
支倉 凍砂
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感想、

これはまた面白いなー

狼と香辛料は好きだけどアニメから入って、原作派の私にはめずらしくアニメで続きを見たい作品だなってことで原作はスルーしていたので、始めてこの作者の文章を読むことになった今回…

予想以上に良かった…

設定スキーにはたまらない文章www

ってのはともかく、今回のテーマは錬金術師。

しかも、リアル系錬金術師。

ファンタジー系とか能力系とかの錬金術師とは違って、職種の垣根を越えて何かを研究する職みたいな、科学者みたいな感じ

街を統治する上で、職を細部まで区別し仕事のフィールドを限定しその分野の権利を与えることによって労働者の諍いを無くしている

その仕事の垣根を越えて、あらゆる分野や知識を駆使して新たな発見を目指していくのが錬金術師。
読者目線の現代の価値観だとかなり普通には写るが、その時代背景では異端でマッドサイエンスな部分もあるのでかなり嫌われ者の変人って扱い。
映画とかだと錬金術師はこんな感じで描かれることが多いような気がする

今回の話は、その錬金術師としてあり方からくる主人公の苦悩やそこからの話が描かれている、まあ、錬金術師としての夢を追いかける話に発展していくのかもしれんがww

錬金術師とはどういう存在かってことがかなりの文章で書かれている、そこからくる主人公象はかなり妥当な位置づけ、というかかなりマッチしているし、テーマにぶれない主人公で面白かった、シナリオに対してかなり合理的に無駄のないキャラクターだと思った

主人公の心情面が深く描かれているのがいい

本を読んでその知識でこの作品書いてるんだろうけど、そこから作られる設定がかなり良い感じになってるわ、世界観自体は狼と香辛料と同じような感じだけど

主人公のこと、錬金術師のことを書きまくって、軽く舞台設定とシナリオ進行、終盤でヒロインの抱える問題が明らかになり、絡まって方向性が見えてくるのが面白かった

主人公とヒロインのクライマックスの絡みはかなり良かったし、体当たりで口説く感じが、これが狼と香辛料の作者かって印象だったww

しかし、狼と香辛料みたいにラブコメ萌え的なのもあるのだろうか?この作品、かなり坦々とシリアス進むので、そういうのもちょっと見たい、、んだけどヒロインが純潔主義のシスターだから無理か?萌えとかラブコメしなくて全然いいんだけど、この2人の本音の絡みの部分が見たいわ

掛け合いのとことかヒロインの魅力が負けると、ヒロインの差が絶対的な作品の差になりそうな可能性もありそうだな…

とりあえず、続きがすげぇ楽しみ

テーマ:ライトノベル - ジャンル:本・雑誌


















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