プレイ時間:16時間(共通:1時間前後×6話、個別:2時間前後×3、アイネルート:3時間)
以下、感想(ネタバレあり)
評価、☆☆☆+1周目は欠片を返し続けてプレイしてたので、なんとまぁ安っぽい恋愛ドラマだな~と退屈だったのだが
赤い糸の真実を知って2周目に欠片を返さないルートを見たら、なるほど
純愛だけど失恋ゲーなのか…
しかし個人的にはこっちの流れの方が好きだし基本的に欠片を返すとBADだからこっちが正しい選択なんだろうな
欠片を返して、はいおしまい!じゃなく、それぞれ考え苦悩し成長を見せるので恋愛が成就するよりイイ話だしね
安易なハッピーENDじゃなく切なくほろ苦い恋愛を描きたかったんだろうが、メインヒロイン含め全滅とは今時かなり珍しいw
会長がまさかの誰得ホモシナリオで、せめて百合路線でやってくれよと思ってたのに思いのほかイイ話だったのが悔しい
というか、心の欠片を返しても返さなくても唯一救われるのがこの話かもな、きっちり心の成長も描けてたし
天使代行というネタは割と今までもあった王道のネタだが、そのシステムに切り込んで話を展開していくのは面白かった
世界の幸福の量は一定で「赤い糸」として幸福を循環、分配する役割が天使、いずれ消える幸福を一時的に与えてるにすぎないという真実を知った時の絶望感は中々だったわw
天使の正体やシステムの矛盾など、物語の作りやアプローチの路線としては「まどか☆マギカ」に近いモノを感じたアイネルートとかすげぇそれっぽかったが展開が読めるけど楽しんで読めたな~
「アルティメットともえ(笑)」にはニヤリとしたし、タイトルの意味がわかる別れのシーンは切なくもあり優しくもあり残酷でもあり…

テーマがしっかりしてたし、こういうビターENDは嫌いじゃないがシステムエラーを修正した後のサブキャラカップルのその後は見たかった
ブスはかろうじて報われるのに、どうあがいてもブサ男である美津島さんがBADしかなくて可哀相だったとこにやっと救いが降りたからなw
本編であるアイネルートは面白かったが、それ以外は正直なとこ微妙ではある…奈留子はいいとして百合とみなもは、そういやいたっけレベル
なので個別ルートもそもそも互いに意識したり好きになるイベントがなかったので違和感しか感じなかったし、話のレベルも共通以下
共通6話もいらないから全員で何かイベント欲しかったな~と、もしくは心の欠片を探すのに協力とか何かできなかったんだろうか
心の欠片見つかるの早すぎというか、天使が見つけてきてくれるというヌルゲーすぎたのも演出が活きなかった原因かと思う
百合ルートは妹無双すぎてイライラしつつも何故かニヤニヤしてしまったわw
そして自殺ENDという鬱展開のはずなのにスッキリしたというwww

赤い糸や天使が生まれた理由等、設定は綺麗にまとまってたがもう一つ足りない感じだったかなぁ
雰囲気だけは10年前くらいのガチ作品に似てるんだけど、昔の名作群はこの設定だと過去編とかキッチリ作り込んでカタルシスを得る作品が多かったと思う、巴の過去はまぁ十分として、由来人編か地球編があればまた違ったんだろうな~
つか主人公がとにかく地味だったけど、ヘラヘラしつつも闇を抱えてる系で日常にもっとギャグ入れた方が最後泣けたと思う
地球の心を救うとか壮大な話になるとは序盤から想像もしなかったけど、アイネルートはよくできてたわ
「AIR」みたいにもっと序盤から伝承とかファンタジー要素を入れてやってくれたら後半化けたかもな~何か所々で惜しい作品だった
どうでもいいが、いやどうでもよくないが天使3人組orメネスとのHシーンがないとか…orz